歴史は繰り返す?海外FXは危険です
FX取引は、ここ10年くらいで結構一般の人にも浸透してきたように思います。
株式投資よりも少額で始められるし、為替についても毎日円高・円安といったニュースが流れるし、海外旅行では必ず両替をしますから、株よりも身近な投資対象ですもんね。
また、外貨預金や外貨建MMFと違って、レバレッジ効果で少額の証拠金で高額取引も可能なため、少ない元手でギャンブル的な取引もできます。
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海外のFX会社と取引することもできる
さて、このFx取引。
日本国内のFX会社だけでなく、海外のFX会社と取引することも可能です。
しかも、日本国内のFX会社だとレバレッジに規制があり、最高25倍までの取引しかできませんが、海外FXの場合は一般的に日本より規制がゆるく、会社によっては最高1,000倍の取引も可能なところさえあります。
海外FX業者のWEBサイトや取引システムも日本語対応しており、やること自体は国内業者のFXと全く変わらないため、上記の規制のゆるさから海外FX業者を勧めるFXサイトも多いです。
しかし、実際にはこうした海外FX業者によるトラブルが多く報告されており、2014年には国民生活センターより注意喚起情報が発表されています。
→儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意
「海外FXでも大手だから安心」はあり得ない
日本国内のFXの自動売買ソフトの業者から、海外FX業者を利用して取引するよう指示され、いざ儲かって口座から出金しようとしたところ、応じてもらえない、というトラブルが起きているようです。
ところが、こういうニュースが出ると、今度は「こういうニュースもあるので、海外業者選びは注意しましょう。●●なら海外でも大手だから安心です」といった勧誘文句につなげられたりしちゃいます。
でも、10年くらい前にも、同じ勧誘文句で宣伝されていた海外FX業者が破綻したことがあります。
レフコ事件といわれるもので、当時アメリカでも大手の会社であったレフコの破綻により、分別管理されていたはずの日本人顧客の証拠金が凍結されてしまった事件です。
参考ページ:レフコ事件
確かによく知らない業者よりは、ある程度大手業者の方が安心ですが、だからといって絶対ではありません。
また、分別管理や信託保全されていたとしても、いざ破綻や出金トラブルが起こると大変です。
トラブルの事務手続きまで日本語対応とは限らない
口座開設から入金、取引開始までは懇切丁寧に日本語対応していたとしても、本格的な破綻や出金トラブルの際まできちんとした日本語対応がなされるとは限りません。
まぁ普通に考えれば、日本語対応が必要な客は後回しか、最悪放置されるはず。
それなら訴えてやる!といきたいところですが、海外業者なら当然その国の裁判所に、その国の言葉で手続きすることに…。
通常の裁判費用の他に、そうした日本語対応費用もかかってきますから、よほど高額のトラブルでない限り、普通の人は泣き寝入りするはず。
実際、前述のレフコ事件のときは、最後まで訴訟手続きできた人は証拠金の7割程度を取り返せたようですが、あきらめた人も多かったようです。
最近ではFXだけでなく、一定期間後の円高・円安を予想するバイナリーオプション取引でも、海外業者を紹介するページが多いです。
歴史は繰り返すといいますが、昨年のニュースを見て、10年前を思い出したトピックでした。
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